学校/大学は、なぜこうも現実社会と乖離するのか業務と業務の狭間ーニッチな案件の対応について

2019年03月21日

大学職員は取引先企業を「業者」と呼ぶのを辞めるべき

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大学職員は、取引先企業や、大学に関わる企業の方を「業者」と呼ぶことが多い。
20年間いた経験でいうと、「業者」にまつわる雰囲気は、
「上から見下ろしている感」をいつまでも感じた。

ずっと、前職の「大学職員」であるときから思っていた。
私自身が、「大学職員」を卒業して「株式会社」を起業したから言うわけではない。

私自身は専門職として、広報の部署に在籍していたが、
徹底して、「サポーターズ」と呼ぶことにした。

実際、商談のなかで、よいアイディアを出してもらうことがあったり、
困っているときには、アドバイスをいただくこともあった。
サービスよりも、その担当が持ってくる「情報」が貴重だったりすることもよくある。
そのアイディアやアドバイスが、その会社のサービスに直結していることもある。

(逆に、こちらが、担当に「こんなサービスやったらどうなの?」といったことで、
その担当者の立てた企画がヒットし、社長賞をもらったということもある。
もちろん、すごくありがたがられた。)

もちろん、サービスを受注できそうなときだけに、急に親しくなってくる会社もある。
自社のサービスと全く関係なければ、スルーする会社もある。
でも、会社はボランティアではないから、ある意味仕方がない。

でも、特によく関わる会社には、プロとしてのリスペクトを払うことで、
関係がよくなることは間違いない。
だいたい、反対の立場にいたら、どう思うのか、想像してみたことがあるのだろうか?

たとえば、大学案内のコンペで負けた会社に対して、職員は誠意を持って接しているか。
会社にとっては、特に小さめの会社にとっては大赤字である。
帰社して、どんなことを、上から言われるだろうか?

もちろん予算があるわけだし、営業に来る会社に、よい顔ばかりできない、
どうして、そのサービスを発注できないのか、説明できないとならない。
(もちろん、いつも説明するべき、ということではない)。

だいたい「業者」と呼ぶ、大学職員はどれほどの人間なのか?
「大学」という組織の人間ではないのか。

それは本当は「教員」も同じ。
本当に、素晴らしい業績の教員もいるので、「下」に見る気持ちになるのかもしれないが、
そこをフォローするのは、職員でもある。

大学に関わる「会社」は、立派なステークホルダーである。
また、その人が、学生の、就職先の上司かもしれないし、
未来の、受験生の保護者になるかもしれないし、
その人自身が、大学院の社会人学生になるかもしれない。
ここから、「ファン」づくりは始まっていると思うべきである。




neco5959 at 22:10│Comments(0)大学関連 | つぶやき

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