2018年01月

2018年01月29日

大学職員になりたい新卒者へ

新卒者で、大学職員希望者が結構多いのだという話はよく聞く。
どんな理由なんだろう?

学生や高校生とかかわる仕事をしたい。
アカデミックなイメージ?(本に囲まれるの好き)
楽なイメージ?(長期休暇結構取れそう)

そういう意味では、今は、職員が学生とかかわる場面は多く、
オープンキャンパスの企画とか楽しそうに見えるかもしれない。
実際、キラキラしている憧れの職員は多いのかもしれない。
そして、「早く帰っている」職員も、学生は多く見ているに違いない。



でも、下記は押さえておいた方がよい。

・ますます18歳人口は急減し、大学は、競争のため入学者定員確保が難しく、
非常に経営が厳しくなること→教職員の労働環境にしわ寄せがくる。

・普通大学は、ローテーションがある。
だから「学生と接する部署」を希望しても、何年も配属されないこともある。
学生募集の部署は、実質「営業」である、高校訪問もある。
(これは、大学以外の組織にも言えること)

・教員と職員に、大きな溝があることが多い
(実質的には、教職協働ではないことが多い。)

・土日は休みではないことが、よくある(ただ振替休日は、いつかは取れるはず)

そして、特に下記だけは最低限チェックしてほしい。
「定員と志願者数、入学者数を比べてほしい。充足しているか」
(できれば過去5年)



でも、
大学は未来の日本、社会を作る人たちを育てるワクワクする場所で
本当は、学生の頑張る姿を応援したくなるし、
その学生の姿に、自分も頑張りたい、という好循環が生まれる、ような
場所なはず。

そして、卒業しても、ほっと戻りたくなる場所なはず。

そういうふうになる努力を、大学はもっとしないといけない、よね。





neco5959 at 01:21|PermalinkComments(0)大学関連 | つぶやき

2018年01月23日

高齢化が進んで、雪かきは誰がするのか

マンションから一軒家に引っ越したので、雪かきをした。

前職では、女性ということもあり、
男性陣が職場の施設周りの雪かきをしていたので、
やったことがなかった。
想像どおり、ちょっとなんだけど、結構、腰や背中に来る。
住んでいるから当然とはいえ、、、。

私が住んでいるエリアは戸建てが多く、年配の方が結構いる。
それでも、一緒に朝、雪かきをしたが、これがあと5年するとどうなるのか。

(当然とは思うが、ちなみに70歳以上の方の家からは
誰も雪かきに出てこなかった。)

それでも、雪かきがされていない道路を、
デイケアに通所する家庭からはワゴン車が出て行った。

こんな狭い道路には除雪車も入らない。
県央には、こういう雪の放置エリアがいたるところにあるだろう。
ゴミ収集車が除雪してくれたり、、はしないか。

神奈川県ごときで、ブツブツ言うことではないかもしれないが、
地方の豪雪地帯はどうなんだろう、、、
高齢化問題、戸建てに住むと色々見えてくることがある。



neco5959 at 10:41|PermalinkComments(0)さがみ野ネタ 

2018年01月20日

大学が破綻時の職員の身の振り方→既に書いてあった

大学が破綻した時、職員の身の振り方は?」の続き。

今日(2018年1月20日)も読売新聞から、下記の記事が掲載。
大学入試シーズンで、教職員はピリピリモードであるはずなのに、本当にあおる。

経営難の私大、助成金減額へ…赤字連続5年など
経営難の私大、助成金減額へ…赤字連続5年など
1/20(土) 6:05配信

 文部科学省は、私立大・短大を運営する学校法人が著しい経営悪化に陥った場合などに、法人への私学助成金を減額する新しい仕組みを2018年度に導入する方針を決めた。

 財務情報を開示していない法人の減額幅も拡大する。18年度は18歳人口が再び減少局面に入り、経営環境の一層の悪化が見込まれるため、経営改善が進まない法人には撤退を含む抜本的な対応を促す。

 文科省はこれまで、特色ある研究や地域連携、大学の国際化などに積極的な法人には助成金を加算する一方、大学の大幅な定員割れや不正経理などの不祥事の際には減額を行い、改善を求めてきた。

 18年度からは減額要件として、従来の「定員割れ」に「5年程度の連続赤字」「教育の質が低評価」を加え、すべて該当する場合はさらに助成金を削減する。


学校教職員は、マスコミ報道で、
「自分の職場、大丈夫か」
「いざとなったら、自分は??」
と心配になっているはず。

でも、本当に危機的な情報は、幹部しか共有しないしものだし、
(いくつもの銀行の破たんの時だって、そうだった)
危機的な情報を目にしたところで、
「でも、そんな簡単にはつぶれないよね」とか
「でも、この年齢じゃ、このスキルじゃ、転職するより、
いざとなるまで、ここにいた方がマシ」と考える傾向がある。

「こうなるとわかっていたのに、なんで文科省は大学の設立を許していたんだ」
とかいう人がいるけれど、分かってやっている。
”私学は、18歳人口急増の調整弁”ということを、聴いたことがる。

なので、私学事業団は、すでに、大学破綻のことを既にきっちりとした
報告書を10年以上前に書いている。
そこに、ご丁寧に、大学が破綻した場合の、教職員の転職についても
明記している。

5)教職員の転職支援方策の検討     
経営困難な学校法人や破綻する学校法人が発生することにより、専任又
は非常勤の教職員の整理解雇の増加が予想される。やむなく経営破綻や学
校廃止に至った場合の教職員の転職先の斡旋等については、学校法人の経
営者の責任において努力すべきである。高度な教育研究実績を有する教員
や事務処理能力・経験等を有する職員が人材として有効に活用されず失職
することは、社会的にも損失であると言えよう。
ついては、私学事業団が私学団体や各分野の専門家等と連携し、私立大
学の教職員の人材情報を取りまとめ、データベースとして整備し、人材を
必要とする学校法人等に提供することで、教職員の転職支援ができる仕組
みを検討することが望まれる。
(私立学校の経営革新と経営困難への対応― 最終報告 ―
平成19年8月1日 
日本私立学校振興・共済事業団
学校法人活性化・再生研究会 P30より)

急に騒ぎ出したわけでなく、
10年以上待って、話し出した、わけである。

どんな人材なら、受けてもらえるか。
>・高度な教育研究実績を有する教員
>・事務処理能力・経験等を有する職員

でも、その情報は、当該大学の人事担当が事業団に提出するのか?
また、登録先の、事業団が作る人材データベース。

一番ベターなのは、なんとか、
職員が学校を守りきる=職場を存続させること
ではあると思うが、

そういう意味で、幹部レベルだけではない、
下のレベルでの、大学間連携が必要になるかもしれない。




neco5959 at 17:55|PermalinkComments(0)大学関連 

2018年01月19日

神奈川県央ママ向け情報誌Laugh!

地元「さがみ野」を、なんとかもう少し活性化させたい。
ここに、引っ越してからの課題である。

昨日も、「座間市」の「人口戦略ビジョン」のサイトを見ていたが、
そこから、ざっくりというと、
「このままの場合、2040年までは、人口も減るが、高齢人口が進み、
2040年以降は、全体人口も、老齢人口も減っていく」
なんとも、暗い話が書いてある。
解決策は、出生率を高めること。
・・・もちろん、簡単な話ではない。

そうだ、この道40年の、ロぺさんに相談してみよう!
ということで、ランチをいただいたあと、社長にお話しを伺った。

「なんとか、さがみ野を活性化させたいと思っているのですが、、、
ここに行くとつながりができる、というようなグループはありますか」
「さがみ野のお店は、あまり横のつながりがなかったかも、、、」と
言いながらも、
ご参考にと、店舗に設置してある冊子「神奈川県央ママ向け情報誌Laugh!」を
紹介してくださった。
180119laugh


早速ストーリーもチェック。

2017年4月に創刊した神奈川県央地区の子育てママを応援する情報誌。
ゲラゲラ笑って過ごせるママ友達・子育て期を通し人生の方向転換のできる学び・
子どもを通じて出来る経験や新たな趣味など、子育て期には得るものが沢山あると考え、
充実した子育てママでいっぱいの地域になるように、情報のシェアやイベント開催など、
きっかけ作りをしたいと考えています。ママが元気だと家庭も明るく、子どももすこやか
で、そんなママがいっぱいの街は生き生きとした街になると思っています

頑張っている、ママの情報誌である。
県央エリア(海老名、厚木、座間、綾瀬)の、子育てや家事に役立つような
サービスや店舗が紹介されている。
2017年4月創刊であるが、すでに「キリン福祉財団助成事業」に採択されている
という、なかなか、頑張っている。
なんといっても、「ママ」が頑張っているのが、頼もしい。
(我が社とつながりがある「えいご村」「プログラミング教室」など、コラボを組む
ことができそうな、イメージかな。)



神奈川県は、横浜市や湘南地区や西の方は、ビジネスや観光で頑張っているが、
なんか、県央は「ぽっかり」のイメージ。
それでも、海老名駅、厚木駅は頑張っている方だが、
完全に、海老名市にある「さがみ野」「かしわ台」は置いてきぼりのイメージ。

大きなショッピングモールの盛り上がりでは、
そこが撤退したら、終わりだし、他のエリアと変わりない。

人口減対策と合わせて、なんとか、草の根で、地元を盛り上げていけないだろうか。


急に「地方の小さい大学」がクローズアップの本当の理由

リクルート・カレッジマネジメント【208】Jan.-Feb.2018
「小さくても強い大学の『理由』」
を拝読。
大手の大学経営に関する冊子であるのに、丸ごと、小規模大学に焦点を当てた特集
というのは、珍しいのではないか。

「地方の小さい大学」応援しますよ、という体にも見えるタイトルだが、
年末の読売新聞を見ればわかるように
「いよいよ統廃合、本格的にやりますよ」という最後通牒に見えてしまう。

cm_208


大学募集セミナーでも、「話を届けたい人」の対象は、一般的には
大規模大学の担当者が想定されている。
(そこに大きなマーケットがあるので、狙うのは当然の行為である)。

いま、「小規模」「地方」の小規模大学に注目するのは、国の意向であろう。
巻頭で、8ページも「私学事業団」が寄稿するというのは、前代未聞だ。

データから見る小さくても強い大学
菊池裕明 日本私立学校振興・共済事業団 私学経営情報センター長
栗栖誠子 日本私立学校振興・共済事業団 私学経営情報センター 副参事







それだけに、「地方の小規模大学」に何を言いたいかがよく分かる内容になっている。

・定員割の大学は、生き残りがヤバい
・定員割れになる大学の規模は、定員800人以上→500人以上でも可能性が出てきた。
・医歯学以外の大学で生き残る可能性が高いのは、保健(=国家資格取得可能)、社会科学系(=公務員)などの、実学系で実績を出している大学。
・特徴のある個性的な大学は生き残る(定員充足している56%の大学が、改革総合支援事業に採択されている。=改革総合支援事業に採択している努力をしないと、ヤバいですよ)


具体的にエリアごとの表も付いているのだが、
少なくても、自分の所属する該当エリアをじっくり読み込むべき。
さて、エリア内で、充足率ランキングを作ったときに、自分の大学がどこに存在しているか。
ちなみに、この数字の根拠がきちんと明示されていないのだが、
生き残り戦略を考える場合、下記も考慮しておきたい。


・各エリアに入っている大学数には、医療歯学の単科大学も入っている
(前頁で、医療系は入っていない分析をしているので、紛らわしいが)

・各エリアに所属する大学に、本部が別のエリアにある大学は、入っていない。


上記のことを、大学側ではなく、高校側の立場になっていた場合、
偏差値だけでなく、「潰れそう」な大学であるかどうかも選択基準になってくるはず。
進路指導の先生は、さすがに、教え子を潰れる恐れのある大学には入れたくないはず。



そして、大学の生き残りを考えるのに、「大学」の中の論理や高校生の志向だけを
考えるのでは生き残れない。

まちの将来(=地方自治体との連携)、学生の就職先(=地域の企業の魅力化)なども
一緒になって(=大学以外の組織を巻き込み)、存在価値をアピールしないとならない。
高大連携、地域貢献、大学連携に、手間と労力がかかる、と言っている場合ではない。

あえて事業団の目になって、自分の大学が必要と思われているかどうかを冷静に考えて
みると、やるべきことが見えてくる。
ただ、以上の折衝をこなすのは、特に大学教職員が動かないとうまく回らない。

皆で事業団に相談してみる、というのはどうかなあ、なんて、考えている。


neco5959 at 11:33|PermalinkComments(0)大学関連