2018年02月

2018年02月26日

日本語は、実はビジネスに向かない言語

以前、IBCパブリッシング株式会社の代表取締役会長、賀川洋さんの
プレゼンを聞いたことがある。

「英語が話せないと、グローバル時代、仕事にならない。
マジやばい。仕事取れないよ。
文法を気にしすぎるよりも、まず話してしまいなさい」
というような内容だった。

営業関連のサイトを読むようになって、
日本語というのはビジネスを進めるうえでは、
かなり問題がある言語だということがわかる。

日本語は言語学上、超文脈依存言語(図版)に分類されるのだが、文脈や行間に強く依存するというわけだ。数年前に流行った「KY(空気読めない)」という単語の空気の部分がその文脈の正体だとすれば分かりやすいだろう。

文脈依存度の言語による違いが、下記の図表に現れている。
要するに、日本語による営業では「空気をいかに読む」ことが
大切か、ということ。
まさに、「忖度」。

空気を読み違えないようにしないと、
仕事になれない、気に入られない、それがサイトに詳細に書かれている
いっそ、英語でビジネスした方が、お互いに楽だったりして。


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(営業サプリ「日本語は世界で一番「営業に不向きな言語」だった」より)





neco5959 at 00:11|PermalinkComments(0)英語 | サイト紹介

2018年02月25日

座間市の坂:どんぶり坂

どんぶり坂。
以前住んでいた、埼玉県の大宮より、
神奈川県座間市はずっと坂が多い。

これは、相武台駅前から座間市役所に行くときに、
かにが沢公園の脇にあった、「どんぶり坂」。

確かに、土地がどんぶりみたいの旧坂。
(下って、すぐに上る坂)
座間市教育委員会がまとめている「坂」だが、
こちらの、坂学会がまとめている、坂の一覧がわかりやすい。

神奈川県 【横浜市外】

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「どんぶり坂
 この坂名は坂の周囲の地形がどんぶり状としていたことに
 由来するものと思われます。
 昔ここの谷はとても深く,坂の勾配がたいへん急で這うように
 しなければ登れないような坂でした。」

大学職員による高校訪問のギモン

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前回、大学職員が高校訪問する記事を書いた。

いま、訪問する大学教職員と高校の進路指導担当の教員に、
意識のギャップ(温度差)が起きているのではないか、という仮説を立てている。

一般的に、営業では、

”話の主語は自分ではない、「相手を主語(主題)」と意識せよ”

がポイントである。
営業サプリ「惜しい営業パーソンになっていないか?売れる営業の話力とは」より)

だが、大学では、高校訪問時、
相手=高校 に合わせた話ができる状況なのか?


全般的に大学は、生き残りをかけて募集に必死。
生徒獲得(または少なくても現状維持)をかけて、
自学の新学部または教育プログラム、就職実績のアピールをしたい。

だが、高校は、どうだろう?
意識が高めの高校では、
高校現場(授業)の主体的教育手法ーアクティブ・ラーニングを中心としてーは、
大学のそれよりずっと進んでおり、それを評価し、ポート・フォリオに記録する
という流れも構築されている。
すでに進路先は、海外に目が向いていたりする。

進路多様校では、もっと別の次元の悩みがある。
たぶん、生徒の家庭の家族関係、経済状況を含めた、就職を含めた進路選択サポート、
学費、奨学金の話。

大学職員は、訪問時に、高校のこうした話に合わせて、
自学の教育、キャリアプログラムや制度を紹介できているのか。
より”魅力ある”プログラム・制度と思わせることができているのか。
(そもそも、そういうもの=商品を用意できているのか)

たとえば、大学側では、高校訪問にあたって、下記のようなギモンがある。
(もちろん、回答がすぐ出る大学もあるだろうが)

これらのギモンは、「相手」のことが分かっていないから出てくるギモンである。
もちろん、
「相手」にも個性があるし、
「相手」の態度は、「自分」への、評価(先入見)によって変わってくるということもある。


・元高校の校長(今は大学の教職員)による高校訪問は役に立つのか
・全職員の訪問は役にたつのか
・高校はどんな資料がほしいのか
・高校はどのような大学訪問がありがたいのか
(超進学校、準進学校、進路多様校のニーズ)

・在籍がない高校に訪問することは意味があるのか
・訪問の長さはどれくらいが適当か

これらを解決するのに、次のようなテクニックも効いてくるのかどうか??
相手が自然と話してくれる!? ヒアリング時の段取りと重点ポイント

いま、大学や高校にヒアリング中...である。
これによって、「高校にも大学にも役に立つ、高校訪問とは?セミナー」を
開催できないかと模索している。


2018年02月18日

岩田雅明著「生き残りをかけた大学経営の実践」(感想)

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岩田雅明氏による、著作「生き残りをかけた大学経営の実践」(2018年1月発行)を拝読。
大学職員から、大学経営コンサルタント、そして、現在の新島学園短期大学の学長に
いたるまで、様々な大学の募集広報に携わり、実績を出し続けてきた方なのだが、
私としては、岩田さんの著書を読んだのは初。

新島学園短期大学の学長に2015年に就任から2年の短大経営、教育の実践を
つづった著作。


地方(群馬)における、短大で志願者数を増加させること自体、
全く簡単な話ではない(実際、同短大も2013年度までは定員割だった)。
それを、2013年夏に、同短大のコンサルに入られて以来、
充足を継続されている。

なお、短大は全国で現在304校、内、定員割をしている短大は、204校(67.1%)
その厳しい状況下でも、新島学園短大は、定員充足している貴重な短大である。
日本私立学校振興・共催事業団 平成29年度私立大学・短期大学等 入学志願者動向


著作自体は、難解な用語もなく、すんなり読み通せるが、
上記の厳しい短大経営の背景などを知ると、
「実践」は簡単なことではないことを、特に大学教職員は実感し、
岩田学長の実践が、長年の経験・実績と、しっかりとした理論に裏付けられたものである
ことを改めて、認識することになると思う(岩田雅明オフィス)。


個人的に、感銘したのは、
1.「変革」に現場を巻き込んでいく力量
職員の力を信頼し、その能力を高め、盛り上げていく力。

少ない教職員とはいえ、外部から来て、現場を「変えていく」ことは容易ではないはず。
少ない教職員数で、しかもスピード感が足りない、、、など、色々気づかれた点があるにも
かかわらず、対話を重視して、変革に巻き込んでいくことはなかなか難しい。

2.学長(管理者)であるにも関わらず、自ら現場で実践をすることを厭わない

学苑の広報を高めるために、自らリリース文を書き、マスメディアにアピールしたり、
高校訪問の実践として、従来の学校案内にとどまらない資料作りをされた点。
アピールポイントを押さえた「チラシ」「オリジナル名刺」などを実践されている。

3.数値化
募集、就活等、様々なイベントの数値目標設定および、振返り。
できていれば当然なのだが、管理者が分かっていると、担当者は変わる
「数字」で話ができない教育現場はかなり多いのではないかと思う。

【その他雑感】
組織で、改革を実践し、結果を出していくのに、
「理論」はもちろん必要だが、「人」を「あるべき方向」に動かさないとならない。
それぞれの組織で、様々な事情や力関係がある。
そこを読み解きつつ、戦略的に、絶妙なバランス感覚で、「改革」を成し遂げる
ことは、簡単なことではない。

だが一方で、小さい大学(短大)は、一人ひとりのちょっとした”正しい”努力が
学校の「生き残り」につながるのではないかとも思った。手遅れにならないうちに。

そういう意味で、大学同士がノウハウやスキル共有について、連携ができるといい。
または、大学が、意外に、高校から教わることがあるかもしれない。
(もちろん、反対もある)

NPOカタリバでナナメの関係(大学のお姉さんが高校生に教えるetc)の重要性がうたわれるが、
大学・学校組織間でも、ナナメの関係でのやりとりが、ノウハウ共有を生み出せないか。
あえて競争でなく、協働が、お互いの共存を生み出してもよい。


neco5959 at 13:11|PermalinkComments(0)大学関連 | 本の紹介

2018年02月12日

学生募集ーどんな大学職員も、営業テクを学ぶべき

前職で大学募集業務を担当したが、
自分自身では、高校訪問を行ったことは、あまりない。
(但し塾、予備校訪問、日本語学校訪問までは、やったことがある)

どの大学の募集業務においても、レベルの差や件数に違いこそあれ、
高校訪問は必須業務であると、私は信じている。
もちろん、個々の大学において、その訪問のポイントは異なる。
「自学に合った学生を獲得すること」が目標であることは一致しているだろう。

だが、問題は、高校が今までどおりの質・量の学生を送ってくれるか、ということ。
そのための訪問=営業努力が必要になる。
そのための競争が厳しくなれば、
本当に受験生や高校(相手)が欲していることを、大学側が把握することが必要になる。

つまりは、「営業」テクニックの基本が修得できているかがポイントになる。
大学の職員による高校訪問は、企業での営業経験を踏まえた人も多いと聞くが、
皆がそういうわけではない。

学校は非営利組織で、利潤追求ではないといいつつも、
学納金収入の元になる、入学者数確保(=売上)は、大切で、
入学者になるためには、受験生やその親には
4年間500万円程度支払う決心をさせるわけである。

高校の先生においては、生徒にあった進路指導は、
生徒自身の将来の行方や保護者の満足度、
ひいては、自分自身、高校自身の”適切”な指導力や実績にかかってくる。

もう少し
大学も、売上(入学者獲得)を意識した、営業のセオリー(テクニック)に基づく、
訪問活動や、顧客コミュニケーション戦略を展開してもよいのではないか


たとえば、こちら(売れるにはセオリーがある「営業サプリ」)とか、参考になると思う。
読むと読まないは大違い。
高校訪問でなくても、オープンキャンパスや大学説明会の
接客時にも、そのコミュニケーション方法は使えるはず。


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気を付けたいのは、ある職員の「名人芸」(あの人だから、できるんだよね)
に仕立て上げないこと↓

営業の仕事は個別性が高く共通化できないと思われていますが、そうではありません。
業界が違い商品が違っても、そこには共通のプロセスがあります。
それぞれのプロセスを成功させるための共通のキーファクターがあります。

営業サプリではそのセオリーを体系化しました。
これを身につけることによって誰もが営業として成長し、成果を上げられるのです。
   (営業サプリとは