2018年11月

2018年11月28日

広報=Love me!

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大学でありがちなのが「広報」と「広告」をごっちゃにすること。

「広告」=Buy me
「広報」=Love me

だし、結局は、Buy me(たとえば、出願して)もらわないと、、
というギロンになりがち。
大学によっては、広報も広告も部署も同じだったりして、なおさら混乱する。

今回は「広報」の話。
2020年度以降の入試制度変更をはじめ、
矢継ぎ早に、改革を進めている大学も多いはず。
広報で発信するべきネタ(情報)が沢山ある(はず)。

近大が年間577本プレスリリースするそうだが(今ネットに掲載されている)
大学の規模でそこまで行かなくても、大学は情報の宝庫のはず。
Love me 情報発信のキホンはプレスリリース。

【計画】
・いつ?ースケジューリング大切。特に季節モノ。
・なにを?ネタを学内のどこから探すのか?学内人脈?議事録?
・どこをめがけて?ー地方局ネタ?中央ネタ?
・だれが書く?ー全員が書けるようになったほうがいいよね

【うまくなる方法】
入試の小論文と同じで、書いて添削を受けないとうまくならない。
リリースを出して、マスメディアに取り上げられるのはどんなリリースなんだろう、と考える。
定形的なもの(人事関係、訃報)などは雛形を用意・利用する。
他大学で書かれたリリースを見る。
記者と仲良くなる。
(よく考えたら、記者もヒトだし、組織人なんだよね、と考えると気持ちが少し楽になる)


【拡散する方法】
web掲載、SNS拡散、メディア掲載、口コミ・・・etc


広報は、華やかそうに見えるが、とても地味な作業。
でも、”Love me”の行為を続けると、
行動の一つひとつや、
人との会話も、
「広報」につながらないかな、と思うようになるはず。

ということで、「学校広報スキルアップセミナー」を12/13(木)開催。
広報担当でなくても、学校職員は全員受けるべき!と、私は思っている。
(本当は、教員だって同じ。)
学校の職員が、広報マインド(広報魂)を持っていたら、
様々なステークホルダーとの接し方も変わる。
人との関わりも、ある意味「情報発信」だから。


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■学校広報スキルアップセミナー<初級編>
◆日時 2018年12月13日(木)13:30-16:00(開場 13:15)
◆場所 アルカディア市ヶ谷7F 白根 (東京都千代田区九段北4-2-25)

◆プログラム
〇学校広報スキルアップセミナー<初級編>
-プレスリリースによる情報発信の強化」
情報発信の強化に向けて(誰に、何を伝えるのか?)/情報発信強化の基本ポイント/マスメディア向け情報発信(記事になるための情報発信とは?プレスリリース・取材・メディアリレーションの作り方)/複合的な情報発信の強化/戦略的PRを目指して
講師: PRクエスト株式会社 広報コンサルタント・代表取締役 菊池泰功

〇広報個別相談会:1校10分程度の相談が可能。

詳細はこちら
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neco5959 at 19:22|PermalinkComments(0)大学関連 | つぶやき

統計教育を考える

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昨日(2018/11/27)、東京医療保健大学で、医療情報を教えられ、
統計教育を研究される深澤弘美先生を、訪問しました。

弊社の取り組むプロジェクトには、ベイズ統計学を大学カリキュラムに大胆に取り入れる、という試みがあるのですが、その前に、初等、中等教育において、既にデータの扱いや統計の学びが、日本は遅れているのではないか、という危惧がありました。
ということで、ご専門の深澤先生に状況を伺った次第です。このような話が出ました。

・統計教育について、日本はアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、中国、シンガポールなどと比較して、学ぶタイミングが遅いこと。
(新学習指導要領では、統計カリキュラムが多少充実したが)

・日本では、従来統計があまり重視されておらず、初等中等教育では教員が統計を教えるスキルや、教材がICTを含めて不足していること
(最近は情報の科目と連携して、取り組む動きである)
→現場の先生方に、重要性を働きかけているとのこと。

・企業では、統計の大切さに気づく動きがあり、統計検定などの受検者が出てきている

【感想】
私自身、数字を、自称文系という社会人が避ける姿を度々見てきました。
今年の3月に、高校生の統計授業の資料を作りましたが、数学の問題を解くとか、そういう以前に、手を動かしてデータを作るとか、調べるとか、そういう教育から始めた方がよいような気もしています。
簡単な解決はできませんが、見過ごすことのできない日本の教育の課題のひとつです。


neco5959 at 16:45|PermalinkComments(0)大学関連 | AI

2018年11月25日

大学入試と偏差値を振り返るワークショップ開催します

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(写真は、6月に企画した、ワークショップの様子。
講演の後、ミニ・ワールドカフェを開催した。)

昨年まで20年間、大学で入試広報を担当していた。
勤務先大学が、まだ歴史が浅い部類だったので、
「大学偏差値」はもちろん高いはずはなく、
そこで戦うことは一切眼中になかった。

「偏差値」で戦えば、勝ち目はない。
また競合といっても、偏差値帯が上の大学とだって
取り合いになっている状態なんだから、
別のアピールポイントを提示する。

生徒だって同じだと思う。
いつまでも「偏差値」のルールに縛られていると、
試験で図る以外の世界に出たときには、もう戦えなくなる、はず。

とっくに、そういう、偏差値が不要な時代は来ているはずなのだが、
いつまでも、相対的な「合格難易度」で、大学をランキングすることに
こだわる日本社会や構造が、絶対的におかしい。
ということで、以下、企画しました。





教育に関心のある方

温故知新という言葉があります。

未来(行く末)を考えるためには
一度来し方を振り返って省みなければ
同じことを繰り返す気がします。

1)なぜセンター試験利用入試のような入試科目と入試科目でないものに分かれたのか、さらにその中でも科目を減らして受験することができるようになったのか。

2)2000年ごろから多様な入試形態が可能になり、時間をかけた選抜も可能になり、点数化できない多様な才能を見ていくことが可能になったにもかかわらず、AO方式は高校にはなかなか理解されず、大学も安易な入学者確保の手段として実施するようになってしまったのか。

3)なぜ大学が受験生数競走を繰り広げたのか。→そのために入試回数を増やし、無駄に入試問題を乱造、消費し、「良問」が無くなった。

・・・・

一年の締めくくりとともに、一緒に大学入試を「偏差値」とともに振り返ってみませんか?

経験したことをもとにしていくと新しいことにも必ず違う視点が見えてきます。

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■GKB48ワークショップ「大学入試の転換期にあたって― 過去・未来を考える」
http://gkb48.com/gkbseminar1203/

◆日時 2018年12月5日(水)13:30-16:00(開場 13:15)
◆場所 アルカディア市ヶ谷7F 吉野 (東京都千代田区九段北4-2-25)
◆プログラム
1. キーノート・スピーチ
元芝浦工業大学・入試広報部長 田川博幸

2. トーク・セッション 「いま、大学偏差値を考える」
登壇者  東京大学名誉教授 松原望
元芝浦工業大学・入試広報部長 田川博幸
学校広報ソーシャルメディア活用勉強会 事務局 栗原直以(司会)

◆参加費 5,000円(税込)

お申込みは下記サイトより、お願いします。
http://gkb48.com/gkbseminar1203/

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neco5959 at 23:47|Permalink大学関連