2019年03月

2019年03月21日

業務と業務の狭間ーニッチな案件の対応について

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下記ツイートが、私にしては結構インプレッション数が多かったので、
前職で、大学広報の部署が長かった経験から、書いてみる。


だいたい、大学の「広報」というのは、大学の「窓口」であるので、
いろんな人からいろんな話が、飛び込んでくる。
もしかしたら、「企画の部署」とか、かもしれない。

学内(教員から、他部署の職員から、学生から)
学外(高校、地域住民、自治体、同窓会、取引先、他大学、メディア)
問合せが来るのはしょっちゅうである。

ただ、やっぱり、広報は、きれいに割り振れないような、
もっというと、他部署では受けたくないような、過去に事例がないような問合せや
依頼が降ってくるのも確かである。

特に震災を過ぎたあたりから、そういう案件がぐっと増えた気がした。

それは、「広報」の部署だけで済む話でないこともあり、
協力を他部署に依頼する場合もあるのだが、その時の態度が非常に冷たいことがよくある。
”業務範囲なのに押し付けられた-”という吹き出しが見えるような。

飛び込み案件だけではない。
特に、地域連携関係の案件なんて、地域連携部署ですべて対応できるわけではない。
総務、就職、広報、教員も絡む。
地域絡みの案件であれば、イベントが、アフター5なんて、よくあること。

でも、想像力を働かせれば、
当然、地域活性化につながることはもちろん、
大学のメリットとしては、
学生の教育の場、就職先、もしかしたら受験者の確保にもつながるかもしれない。
競合先の大学の最新動向を教えてくれるかもしれない。
お互いのメリットを考えながら、行動をすることで、見えてくるものがある。
まさに「パブリック・リレーションズ」である。

私自身は広報の専門職だったが、部署のローテーションは、本来はそういうところで、
様々な経験やスキルが生きるときがあるのではないか。

(そういう意味では、「広報」スキルやマインドは、他部署にいったときにも
大いに生かされるべきだと思うのだが、
一般的に言って、別部署に元広報職員が異動すると、急に情報発信をしなくなる場合が多い。
「お前が言うな」って、いうことなんだろうか。)

これらは、従来のサービスに当てはまらない
隙間や、ニッチなところから発生している案件なんだろう。
それが増えてきたということは、そこが新しい時代の萌芽かもしれないし、
早く気づくことで、本当は、他の大学、団体を先んじることができる。

物事は「現場」で動いている。





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大学職員は取引先企業を「業者」と呼ぶのを辞めるべき

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大学職員は、取引先企業や、大学に関わる企業の方を「業者」と呼ぶことが多い。
20年間いた経験でいうと、「業者」にまつわる雰囲気は、
「上から見下ろしている感」をいつまでも感じた。

ずっと、前職の「大学職員」であるときから思っていた。
私自身が、「大学職員」を卒業して「株式会社」を起業したから言うわけではない。

私自身は専門職として、広報の部署に在籍していたが、
徹底して、「サポーターズ」と呼ぶことにした。

実際、商談のなかで、よいアイディアを出してもらうことがあったり、
困っているときには、アドバイスをいただくこともあった。
サービスよりも、その担当が持ってくる「情報」が貴重だったりすることもよくある。
そのアイディアやアドバイスが、その会社のサービスに直結していることもある。

(逆に、こちらが、担当に「こんなサービスやったらどうなの?」といったことで、
その担当者の立てた企画がヒットし、社長賞をもらったということもある。
もちろん、すごくありがたがられた。)

もちろん、サービスを受注できそうなときだけに、急に親しくなってくる会社もある。
自社のサービスと全く関係なければ、スルーする会社もある。
でも、会社はボランティアではないから、ある意味仕方がない。

でも、特によく関わる会社には、プロとしてのリスペクトを払うことで、
関係がよくなることは間違いない。
だいたい、反対の立場にいたら、どう思うのか、想像してみたことがあるのだろうか?

たとえば、大学案内のコンペで負けた会社に対して、職員は誠意を持って接しているか。
会社にとっては、特に小さめの会社にとっては大赤字である。
帰社して、どんなことを、上から言われるだろうか?

もちろん予算があるわけだし、営業に来る会社に、よい顔ばかりできない、
どうして、そのサービスを発注できないのか、説明できないとならない。
(もちろん、いつも説明するべき、ということではない)。

だいたい「業者」と呼ぶ、大学職員はどれほどの人間なのか?
「大学」という組織の人間ではないのか。

それは本当は「教員」も同じ。
本当に、素晴らしい業績の教員もいるので、「下」に見る気持ちになるのかもしれないが、
そこをフォローするのは、職員でもある。

大学に関わる「会社」は、立派なステークホルダーである。
また、その人が、学生の、就職先の上司かもしれないし、
未来の、受験生の保護者になるかもしれないし、
その人自身が、大学院の社会人学生になるかもしれない。
ここから、「ファン」づくりは始まっていると思うべきである。


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2019年03月08日

学校/大学は、なぜこうも現実社会と乖離するのか

~イベントの告知の話です♪

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「学校と現実社会が違う、なんて当たり前じゃない?」
と、生徒も保護者も先生もそう思っている。

社会に出る前に、学校or大学で基礎知識を学んでおく。
社会人になる前に、教養を身につける。

もちろん、社会に出る前に落ちついて勉強したり考えたりすることは
必要な時間、モラトリアムだと思うけれど、
学校と社会に大きな隔たりがありすぎるような気がするのは気のせいか。

学校も共同体の一つなのに、生徒は「リアル」じゃないと思っている。

もちろん、就職前に就活生にはインターンシップがあったり、
中学とかでは、「就業体験」などがあったりする。

でも、それは「お客さん」扱いであることが多い。
企業も社会貢献とか就活で、よりよい学生を獲得するためにやっているが、
そこでは「本番」の仕事は与えない。

先端技術革新が進み、ネット、情報機器、交通網の発達で、
仕事のスピードが早くなればなるほど
大学(学校)と企業の思惑が乖離していく気がしている。
それぞれの事情はあるにしても、
お互いに、もっと近寄れないんだろうか。




ということで、
GKB48(学校広報ソーシャルメディア活用勉強会)では、
3/15と4/15に、2回開催することにしました。

迫っている3/15の講師は、タイガーモブ株式会社 社長の菊地恵理子さんと、
i専門職大学(設置認可申請中)大学設立準備室長の宮島徹雄さん。

タイガーモブという会社は、海外インターンシップの事業を行う、ベンチャー企業。
i専門職大学(仮称)は、これまでの「大学」も「専門学校」とも違う、「専門職大学」の一つ。
2020年4月開学を目指し、墨田区に新校舎を建築中という。
各講師のプロフィールはコチラ

菊地社長にしても、
専門職大学にしても、
「なぜ、そこまでするのか、
他のヒトの生き方や、これまでの大学じゃ、なぜだめなの?」
というギモンには、
いま教員もはじめ、保護者にもすんなり答えられないだろう。
生徒から、子どもから、聞かれたら、教員やオトナはどう答えるのか?

または、生徒や子どもが「起業」や「専門職大学」を面白そうといったときに
「いいね!」と、教員やオトナは、うなづけるのかどうか?

私も大いに学びたい。


neco5959 at 02:50|PermalinkComments(0)大学関連 

2019年03月05日

大学広報スキルアップセミナー実践編

今回は、学校広報ソーシャルメディア活用勉強会の直近イベントの紹介です♪
(事務局なので、、、)

前置き~卒業式の広報を例に
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大学や学校では、年度末から新年度に向けて、
大学行事や新しいプロジェクトの開始、人事の発表など、
広報のチャンスが沢山あります。
広報担当の腕の見せ所です。

例えば卒業式。
学生が主役なので、メディアに取り上げられる可能性が大です。

それには単純に、式自体の告知だけじゃなくて、
今年の卒業生で、とても優れた学生活動をしたとか、
面白い進路を決めたとか。
すごく頑張って、色々な意味で「伸びた」学生とか。
よくメディアに取り上げられやすいのが、シルバーの卒業生。
留学生もいいかもしれません。

それから、3.11に近いこともあるので、
震災関係の活動をした学生とか、被災地出身の学生の頑張り。
そんなストーリー、エピソードを学内から集められるといいですよね。
広報担当としてもジンときます。
ただし興味本位ではなく、そこから学ばさせてもらう姿勢は必要です。

プレスリリースでは情報を絞り込みますが、
どうしてももう少しアピールしたい場合は、
記者にメールで流したりする場合に、オリジナルエピソードのポイントを追記するとか、
オウンドメディアでも発信したり。。
頑張って取材をすると、どうしてもそういう流れになります。
もちろん、思い切った取捨選択も必要になりますが。

大学全体で、それらをあらためて共有することは、
在学生や保護者にとっても、身近な話なので受け入れやすいでしょう。
また、教職員としても、そういう素敵な学生と、関わってきたんだという、
自然な共感や、自学の魅力の再発見、そして誇りを持つことができます。



広報スキルアップセミナー実践編
そこで、学校広報ソーシャルメディア活用勉強会(GKB48)では、
3月13日「学校広報スキルアップセミナー」実践編を実施予定。

上記では、わかりやすい行事の広報を例に書きましたが、
今後ますます重要となる、大学の教育や研究、活動の発信を、
効果的に行うプレスリリースのコツや、オウンドメディアによる発信を
テーマにセミナーを行います。広報活動の経験のある方に、受講をお勧めします。
(不安な方には、お申込頂いた場合、初級編DVDを事前にお送りします)

GKBセミナーは、参加者同士が人脈を作り、情報交換や、
課題を共に考える場としても活用頂いております。
今回は少人数のセミナーですので、じっくり学べます。ぜひこの機会にお申込ください。

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■学校広報スキルアップセミナー<実践編>
→詳細・申込みはこちら

◆日時 2019年3月13日(水) 13:30-16:00 (開場 13:15)
◆場所 アルカディア市ヶ谷 3F 高尾 
      (東京都千代田区九段北4-2-25) JR/地下鉄 市ヶ谷駅から徒歩2分
◆講師
PRクエスト株式会社 広報コンサルタント・代表取締役 菊池泰功

◆定員  15名 
◆参加費 15,000円(税込)
◆プログラム
1.効果的なプレスリリースとは:記事になるプレスリリースの実現に向けて
1)プレスリリースの記事化の決め手
2)プレスリリースの作成のチェックポイント

2.記事になるプレスリリースのポイント
1)企画/準備のポイント
2)実行面(作成、発信)のポイント
3)メディアの様々な活用のポイント
 
3.マスメディア向け情報発信の実践的なポイント
1)プレスリリースの強化
  ・記者に読まれるプレスリリースとは?
  ・記者が書きたくなるプレスリリースとは?
2)取材
   ・取材したくなる情報提供情報とは?
 ・取材に来てもらうためのアプローチとは?
3)メディアリレーションの効果
   ・記者の信頼を得るためには
  ・プレス向けイベントの企画
4)プレスイベント
   ・記者会見/記者発表会の企画と準備
   ・記者懇談会/懇親会/見学会の企画と準備

4.マスメディア以外の情報発信
1)HPの強化  ・HPのコンテンツの構成:記者から見た、HPでの情報収集
2)SNSの活用  ・SNSの効果的活用のポイント
3)オウンドメディア ・オウンドメディアの活用へ向けて

5.戦略的PR   ・情報流通の強化に向けて/・検索流入の増加へ向けて
6.その他         メディアリレーションのケーススタディ(事例紹介)

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