2017年11月26日
大学改革だって同じーエキナカ事業を成功させた鎌田さん
「10社中、9社に断られた。でも…」 エキナカをグルメスポットに変身させたのは、勝算より熱意だった
JRのエキナカ事業を提案した、鎌田由美子さんの話。
女性だから親近感がわくというのもあるけれど、激しく共感を感じる。
自分が、新しいことをスタートしているからかもしれないけれど。
「駅の中でビジネスをしませんか、と(飲食店などに)提案にいくと10社中9社に断られました。いまでこそエキナカは一般的に知られるようになりましたが、当時は駅に良いイメージがなかったんですね。」
断られた理由は2つ。
「うちのお店を駅に出したらブランドイメージが悪くなる」
「あんな労働環境の中でうちの社員は働かせられない」
いま、私は「業種」ではなくて「業態」という言葉を使い分けました。
業種というと、薬屋さん、花屋さんというように「何を売るか」なんですね。
業態は、コンビニエンスストア、スーパーマーケットのように「どう売るか」なんです。
私たちは業態をやりたい。エキナカの時も部下とそんなことを話していました。
私はこれまで新規事業をやってまいりましたが、一番難しかったことは、事業が形になったあとに「お前、何だよ、こういうことをやりたかったのか。ちゃんと言ってくれれば色々手伝ってやれたのに」と色んな場面で言われたことです。
結構、新しいことを提案するときには、色々言われるし、叩かれる。
大学広報でいえば、たとえば「オープンキャンパス」なんて、今ではどこでもやっている。
内容も結構同じ。
大きな大学なら、別にいいかもしれないが、whats new を打ち出さない限り、埋没する。
前例がないのが、新規事業。
うまく行ったときには、「なんだ、それなら手伝ったのに」といわれる。
ダメだったときには、叩かれる、しかし対案はない。
結構「勝算」はあるはず。
だが、ビッグプロジェクトであればあるほど、
「熱意」がないとやり通せない。
そして、人は「熱意」というかもしれないが、
かなり、本人は企画を緻密に考えている、考え続けているはず。
そこまでの本気が、当人にあるかどうか。
大学改革だって同じだし、
どんな新規事業だって同じ。