久しぶりに歯医者本格インドカレー チャイ

2017年11月30日

国文学研究とAI

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先日、データサイエンスの学部新設の話を書いた。
そこで思い出したのは、私の大学学部時代の話。
私は、国文学科で、中世文学ゼミで、西行を研究した。

国文学の研究の仕方というのは、
関連研究書を読んだり、テキスト(原文)をあたったりすると
言ったら簡単な話のように聞こえるのだが、
仮説を実証する必要があるわけで、
その実証方法というのは、まさに統計学。

しかし、30年前は、用語別に並んだ辞典から、
気になる用語をもとに、凡例をカードに手で抜書きして、その用例数を数えたり、
別の用語の事例数を比較したり、
または、ある凡例に出されている原文をあたってみたり、、、
という超地味な作業を繰り返す。

国文学が好きなんだから、楽しい作業ともいえるが、
仮説が導き出す資料を見つけられない、見いだせないときの徒労感と言ったらなかった。
また、指導する教員(研究者)は、その辞典が結構、頭に入っているんではないかと
思えるような記憶力で、
「あの事例は、あそこにあったんじゃなかったっけ。。。」という勘が働く。
しかし、学生の私は、全くそういう勘は働かず、
”やみくも”に、辞典を探すしかない。

でも、最近のビッグデータを検索するシステムとか
AIとかあれば、国文学の研究は全然変わってきているんじゃないかと
思える今日のこの頃。
国文学研究からは全く離れてしまっているんだけれど、
そこはいまどうなんだろう?

ちょっと探してみたら、こんな記事が出てきた。

スケッチや画像から古典籍画像を検索できる最新AIシステムを開発/国立情報学研究所と国文学研究資料館による共同研究 (国立情報学研究所 プレスリリース 2017/6/8)

スケッチで画像検索ができるんだそうだ。


検索窓に手描きでスケッチをすると、似ている形状を含んだ古典籍画像をデータベースから検索します。検索にかかる時間は1ミリ秒以下で、画像中の検索対象領域が計百万まで増えても1ミリ秒程度で検索が可能です。検索結果の画像を検索窓にドラッグ&ドロップすると、その画像をもとに再検索が可能です。現在は「絵本和歌浦」「絵本時世粧」「絵本姫小松」「絵本玉かつら」「十二類絵巻」「絵本徒然草」の古典籍6冊のデータベースに含まれる計178枚の画像(1309領域(*4))を対象に検索を行うことができます。今後は、現在開発中の領域指定検索機能も組み込む予定です。

研究がいち早く進んだり、
別の視点が与えられたりしそうで、面白そう。
若手研究者が面白い発見をしそう。

こういうことを私立大学ブランディング事業で提案したら、
人文学も注目されるかもしれないけど、どこかでやっていないかしら。




neco5959 at 23:43│Comments(0)大学関連 | AI

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