ベスト睡眠時間は?4/2開催「てつがくカフェ✕別れの博物館」(報告)

2018年03月15日

媒体社の大学アンケートや高校生模試結果は、誰のため?

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大学職員で、侮れない業務の一つは、
マスメディアや各媒体社のアンケート回答である。
同じような設問をなんども回答しなければならない。
しかも、正しく。

代表的なもので、朝日、読売新聞、旺文社、大学通信、リクルートなど。
大学ポートレートなどもある。
それで、新年度になると
各社媒体から様々な編集をされた冊子や記事が発行される。

データに基づく、自学のよいアピール記事が一緒に掲載されれば
広報担当としては、御の字だが、
他大学との比較によっては、
苦労してデータ収集した割には、上位層からまたは教員から
怒られるネタになったりする。

また、大学はデータ提供はしていないが、
加えて、模試データや高校が集まるメディアを持っている会社であれば、
(進研、河合塾、駿台等)
7月以降、模試ごとに、大学別の志望者動向分析表が提示され、
大学向けのセミナーが開催されたり、
これに基づいた、広告出稿のご提案が出てくる。

しかし、この様々な切り口のデータは、
大学の募集広報活動計画に、本当に役立っているのか?
または、高校生の志望大学決定、高校進路指導に役立っているのか?

この各社データ結果は、各大学のためでもある、といわれつつ、
編集の方向性や切り口が全く異なるため、
分析、編集結果を単体で見るしかなく、見比べるということがしにくい。

となると、これは各媒体社の商品や営業ツールでしかないのではないか?
と、情報公開の流れではあることは十分に認識したうえで、
なにかやりきれなさを感じる。

このデータを整理し、本来あるべき形である、
大学募集分析、活動、そして高校生の進路決定に
有効に利用する方法はないものか、ずっと考え続けている。
職員が苦労しただけある、「本来の果実」を受け取ることができないだろうか。



2018.3.16 追記

私自身は、学校で広報を20年間担当し、2017年に退職しました。
その時の経験を振り返り、また、その時からつながっている、
全国の大学の方々や、教育関連の会社の方々と意見交換をしながら
大学の広報のあり方を考え続けています。





neco5959 at 18:55│Comments(2)大学関連 | つぶやき

この記事へのコメント

1. Posted by 某大学職員   2018年03月16日 15:28
3 こんな時代錯誤な発言をされている大学職員がまだいらっしゃるんですね…。

●横断的に業者に提供できるデータを学内で作成できていない
●業者を広告販売としか見ていない
●業務負担を業者のせいにする


自身の力の無さを業者のせいにするのは本当にやめたほうがいいかと。
2. Posted by ねこ   2018年03月16日 23:23
ご意見ありがとうございます。
参考にさせていただきます。

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