創元社
2018年05月10日
絵本のような『世界を変えた50人の女性科学者たち』
統計学の先生、M先生から紹介された本。
『世界を変えた50人の女性科学者たち』。

黒が背景なのだが、きれいな本、というのが第一印象。
ニューヨークタイムズでベストセラーになった本の日本版である。
知っている女性科学者がいるかしら?と思ったが、
残念ながら数人しか知らなかった。
STEM(科学、技術、工学、数学分野)の最近の女性科学者の紹介を
見開き2ページで、紹介していく本。
文章も800字程度でコンパクトにまとまっている。
海外であっても、科学の分野であっても、男性に比べれば、女性の活躍はまだまだ。
差別などの厳しい環境の中でも、研究を続けてきた女性たち。
簡単な記事で、「小学生でも読める」ことは読めるのだが、
中高生でも、大人女子でも、美しい装丁につられて、読んでしまうだろう。
中高生以下であれば、夢物語でなく、現実にしたいと実行するかもしれない。
一つひとつハガキにでもしたいくらいのデザイン。
原画展とかもいいな。
科学分野の本で、デザインやアートに凝るというのがいい。
アートと科学は近い分野なんだと、本当に思う。
創元社の特設サイトが非常によくできている。
128pと厚いのに、1800円でリーズナブル。
誕生日プレゼントにもいい。
休みの日に、じっくりゆっくり本文を読んでみようと思う。
2018年01月04日
一昨年の陰の努力がなんと書籍『ベイズ統計学』に!
一昨年は学校に在籍していたのですが、その際、これまでの業務の流れで、
松原望先生のスクーでのベイズ統計学の10回オンライン講座をサポートしていました
(パワポ10回分製作、2016年12月に終了)。
それがきっかけとなり、なんと、創元社から書籍が発行されました。
(2017年12月21日、八重洲ブックセンターで平積みになっていました、
あとがきには私の名前まで、、、)
我がことのように、うれしいです。
スクー10回分終わった時もうれしかったですが、1年後の今もまた、実感しています。
「あの苦労は決して無駄ではなかったのだと」。
神様の計画されることはわかりませんね、やっぱり。
「ベイズ統計学」は大人気の、AIやディープラーニングの研究の基本となる統計学です。
先生は、統計学?数学?の人でも分かるように、と丁寧に、スクーで講義をしてくれました。
「最初は、分からなくてもいいんですよ」と、まず興味を持つ、
「面白そうだな」というスタートでよいと。
最初、プレゼンをすべて私が作るということが決まったとき、
「ええ!専門でもないのに~」と途方にくれましたが、
むしろ、全然わからない人が作ることに意味があったのかと、
10回分うれし泣きで勉強させていただきました。
あるときには、準備として、ワイン講座を
ワイン好きのYさんにしていただき、
あるときはお花屋さん
あるときには、
男子の高校の生物のM先生に、遺伝子の模型をお借りしたり、
これがどうして、「ベイズ」につながるのかわからないまま、用意したこともありました。
さて、そういう意味で、書籍も、工夫が凝らしてあります。
話が細かく、かわいいイラスト、図解つきで、
しかも、さらなる、楽しい具体例もバージョンアップ。
「社会人、大学生、好奇心のある高校生」にぴったりの書籍です。
そして、あとがきに、
昨今のデータ・サイエンス学部の設立の時流にも、
「しっかりした学問的な統計学理論がないままでは、
・・・統計学は決して大量、高速の効率的データ処理学ではない」
と警鐘を鳴らします。
ぜひ、皆さんもお手にお取りください。
眺めるだけでも楽しいです。
松原望著『ベイズ統計学 やさしく知りたい先端科学シリーズ』