危機管理

2018年06月01日

日大アメフト事件と大学広報

かつてないほど「大学広報」というキーワードが飛び交った、5月後半。
20年間大学広報を担当していたが、ここまで、大学外の業界で盛り上がった記憶がない。
それだけ、SNSもネットも一般に定着したということだろう。

本来ならば、日大アメフト部事件は、ブログで即時アップしていくところだったが、
仕事でままならず。だが、過去に大学広報の記事を書いていたこともあり、
5月25日当たりのアクセス数はアップした。

大変残念だが、反面教師として、格好の事例となる、ニュースだった。
もちろん、その事件自体が、体育会の部活動としてあるまじきことなのだが、
長年、大学の広報を続けてきた立場からすると、
日大という、大大学にして、その広報的対処の仕方が、びっくりするほど、
残念な形だったということが、衝撃的だった。
以下、「広報」に絞って、考察してみる。

大きな組織だから、予算や人的資源が潤沢にあるから、
「広報」が完璧とは限らない、のだ。

日大だって、別に、広報に重きをおいていなかったわけではない。
広報部長が、マスコミ記者だったのだから。
となると、事前に、トレーニング(練習)をしてみるしかないのか。

しかし、「広報」は、広報担当部署だけの専売特許ではない。
どこの部署でも、本来的には、様々なステークホルダーに接し、
教職員は、自分の大学名を背負って、対応を行なっているはず。

日大の対応事例は、第三者であれば批判的にならざるを得ないが、
自分があの組織にいたら、どのように行動するのか、と考えたとき
意外に悩んでしまう職員は多いような気がする。
逃げないで、取り組めるか。
上司が、間違っている対応をしそうな時、意見することができるのか。
意見できそうにない場合には、どういうふうに動くべきなのか。

他大学の理事長、学長なども、あのような事例に遭遇したら、
どのように対応するのだろうか。

今回の事例が「大学広報」のあり方を、教職員が考えるきっかけに
なると良いと本当に思う。

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neco5959 at 23:09|PermalinkComments(0)