定員充足率推計
2018年01月14日
衝撃!15年後の県別大学定員充足予測公表ー平成45 年の大学どうなる?
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/houkoku/1400115.htm
大学の統廃合の考え方について非常に整理されて書かれており、
つい最近まで大学関係者であったこともあり、全く他人事に思えませんでした。
その記事のなかに、参考データが記載してあったのが目に留まりました。(P17)
資料1-3「資料1-3 高等教育に関する基礎データ(都道府県別)数値補正後」を利用して、
簡単ですが、都道府県別のH45(=15年後)の定員充足率予測を色分けしてみました。
(元にしたデータは、下記のように、表形式にしておきました)
赤が濃くなるほど、定員充足率が低くなるという地図です。
地方が一律真っ赤なのかというと、北と南では、
色の付き方が違いますね。
具体的な数字の根拠は、資料1-3です。
ちなみに、この統計地図は、コチラのサイトにある、エクセルで作りました。
連載「Excelによる統計グラフ表現法」第92回(古田裕繁 著)より
Google Map Chartを利用した都道府県別塗り分け地図作成マクロ
資料の根拠となるH45充足率データ自体の推測の根拠ももう少し詳しく知りたい
ところ。
(基にした資料には、
人学定員充足率推計【H45】:
H45の入学定員がH28と同じ場合の入学定員充足率(国公私立合計)
国立教育政策研究所による推計とだけ書いてあります。)
また、これだけをみて、文科省がどう考えるか、各県、各大学がどうするか、
というわけにもいかないとだろうことは想像できます。
ですが、自分の大学の歩み方を考えるにあたって、
あえて少し俯瞰的に考えると、違う考え方も見えてくるような気がしました。
以下引用。
(リンクのところはわかりやすいように、リンク先の資料タイトルに修正した)当部会においては、全国的なデータだけでなく、各地域において将来推計がどうなるのか、それぞれの高等教育機関にどのようなインパクトがあるのかを可視化する観点から、都道府県別に、現在の大学進学者数、進学率、国公私立別の大学数と入学定員、さらには大学進学時における自県内外への流出入の状況等を示した上で、国立教育政策研究所の推計を元に、こうした傾向が続いた場合の平成45 年の大学への進学者
数、入学者数、定員充足率を推計した。数字だけではなく、地理的な学部の配置状況や設置されている学部の分野がわかるよう、各都道府県の地図上にマッピングした。 (平成29 年12 月15 日 大学分科会(第139 回)・将来構想部会(第10 回)合同会議
資料1-3、1-4)
■資料1-3 高等教育に関する基礎データ(都道府県別)数値補正後 (PDF:604KB) PDF
■資料1-4 高等教育の将来像に関する都道府県別基礎データ(数値補正後)1/2 (PDF:4247KB) PDF
■資料1-4 高等教育の将来像に関する都道府県別基礎データ(数値補正後)2/2 (PDF:4247KB) PDF
このデータから、都道府県ごとに、平成28 年度現在の国公私立大学の入学定員の合計と
平成45 年の入学者数の推計とを比較することにより、将来不足する入学者数を算出することができる。
この数は個々の大学が今後の定員の在り方を検討する上での基本的なデータとなる。もちろん、今後、18 歳で入学する伝統的な学生だけでなく、多様な年齢層の学生を受け入れていくことも可能であり、必ずしも推計どおりの定員削減が必要となるとは限らない。いずれにせよ、大きなシェアを占める18 歳での入学者数の推計と、分野の違いを含めた大学の配置状況を可能な限りわかりやすく可視化しておくことは、各高等教育機関が他の機関との連携・統合(P8~P9参照)を含めた将来の組織改編等の戦略を立てていく上でも重要と考えられる。
県名 | 入学定員充足率推計【H45】 |
北海道 | 76.6% |
青森 | 63.7% |
岩手 | 76.8% |
宮城 | 79.6% |
秋田 | 70.7% |
山形 | 78.1% |
福島 | 72.3% |
茨城 | 84.9% |
栃木 | 82.4% |
群馬 | 81.2% |
埼玉 | 93.7% |
千葉 | 86.8% |
東京 | 97.5% |
神奈川 | 94.1% |
新潟 | 77.2% |
富山 | 77.8% |
石川 | 79.6% |
福井 | 82.5% |
山梨 | 92.3% |
長野 | 80.9% |
岐阜 | 76.6% |
静岡 | 83.0% |
愛知 | 88.6% |
三重 | 86.7% |
滋賀 | 89.6% |
京都 | 86.7% |
大阪 | 82.4% |
兵庫 | 81.0% |
奈良 | 84.1% |
和歌山 | 82.0% |
鳥取 | 85.2% |
島根 | 86.6% |
岡山 | 82.1% |
広島 | 82.1% |
山口 | 87.8% |
徳島 | 71.5% |
香川 | 77.8% |
愛媛 | 81.5% |
高知 | 84.4% |
福岡 | 94.5% |
佐賀 | 89.2% |
長崎 | 77.0% |
熊本 | 88.0% |
大分 | 72.0% |
宮崎 | 83.3% |
鹿児島 | 82.5% |
沖縄 | 100.7% |
(国立教育政策研究所による推計)