読書感想文

2020年01月04日

読解力をいかに身につけるかー新井紀子さんインタビューを読んで

読解力をいかに子どもに身につけるか。
(Business Insider)

新井紀子先生のご意見にはこの文章に限らず、全面賛成というわけではないのだが
賛同するところも、ある。

今回の1人1台PCによるICT教育で読解力が本当にあがるかどうかはともかくとして。
PISAでの、学力の測り方はともかくとして。

「読解力」はやはり読書量が基礎になるのではないかと、やっぱり思っている。
動画ではなくて、文章を読む力、内容を把握する力。


特に、文中の以下の文章には、少し思い当たるフシが。

先日中学生に対して数学の授業を行った際は、数学を読解の問題として捉えて、特にストーリードリブンな読み方をしている女の子に対して、“正確に読む”方法論を伝えました。文章から適度な距離を保ちながら正確に読む読み方と、小説のように入り込んで読む、その両方の読み方ができると、この先の選択肢が広がるよと説得しました。


この「ストーリードリブン」とは、
目の前の文章に、感情移入してしまうことなのではないかと思っている。
事実把握にとどまらず、むしろそこに出てくるキーワードや設定に過剰反応してしまう状態のこと。

先日(2019/12/26)、算数・数学ワークショップ(主催:NPOマナビバ)の後、
オトナから出た意見だったが、
「ある小学生に、アメを使った文章題を出した。
その子の反応は、”アメでなくて、チョコレートがいい”ということで、
算数の問題の解答の方に、なかなかいかなくなってしまった」
とのこと。

こういうということなんだろうと思う。
国語の文章題ならともかく、算数の簡単な文章題で、これだと先生も大変である。

で、対策はどうするかだが、

強制的にでも、少しずつでも「本」を読む時間を作る(作らせる)しかないのだと思う。
家族(親)が本を読む姿を見せるしかないだろう。
そして、ヒトと会話をすることをいとわないこと。

【つけたし】

甥(東京の公立小学校1年生)が冬休みの宿題で、読書+読書感想文を3冊分、
課されたと聞いたが、
読書感想文というより前に、何がどうだったか要約(あらすじ)を書かせるとよいの
ではないかと思った。

気持ちor意見を言う前に、客観的な事象を共有してから、「個人的な意見」を述べること。
これが、社会人になってもできないヒトって、本当にいた(とってもやっかい)。
arainoriko





neco5959 at 00:02|PermalinkComments(0)