進学校
2018年02月25日
大学職員による高校訪問のギモン

前回、大学職員が高校訪問する記事を書いた。
いま、訪問する大学教職員と高校の進路指導担当の教員に、
意識のギャップ(温度差)が起きているのではないか、という仮説を立てている。
一般的に、営業では、
”話の主語は自分ではない、「相手を主語(主題)」と意識せよ”
がポイントである。
(営業サプリ「惜しい営業パーソンになっていないか?売れる営業の話力とは」より)
だが、大学では、高校訪問時、
相手=高校 に合わせた話ができる状況なのか?
全般的に大学は、生き残りをかけて募集に必死。
生徒獲得(または少なくても現状維持)をかけて、
自学の新学部または教育プログラム、就職実績のアピールをしたい。
だが、高校は、どうだろう?
意識が高めの高校では、
高校現場(授業)の主体的教育手法ーアクティブ・ラーニングを中心としてーは、
大学のそれよりずっと進んでおり、それを評価し、ポート・フォリオに記録する
という流れも構築されている。
すでに進路先は、海外に目が向いていたりする。
進路多様校では、もっと別の次元の悩みがある。
たぶん、生徒の家庭の家族関係、経済状況を含めた、就職を含めた進路選択サポート、
学費、奨学金の話。
大学職員は、訪問時に、高校のこうした話に合わせて、
自学の教育、キャリアプログラムや制度を紹介できているのか。
より”魅力ある”プログラム・制度と思わせることができているのか。
(そもそも、そういうもの=商品を用意できているのか)
たとえば、大学側では、高校訪問にあたって、下記のようなギモンがある。
(もちろん、回答がすぐ出る大学もあるだろうが)
これらのギモンは、「相手」のことが分かっていないから出てくるギモンである。
もちろん、
「相手」にも個性があるし、
「相手」の態度は、「自分」への、評価(先入見)によって変わってくるということもある。
・元高校の校長(今は大学の教職員)による高校訪問は役に立つのか
・全職員の訪問は役にたつのか
・高校はどんな資料がほしいのか
・高校はどのような大学訪問がありがたいのか
(超進学校、準進学校、進路多様校のニーズ)
・在籍がない高校に訪問することは意味があるのか
・訪問の長さはどれくらいが適当か
これらを解決するのに、次のようなテクニックも効いてくるのかどうか??
「相手が自然と話してくれる!? ヒアリング時の段取りと重点ポイント」
いま、大学や高校にヒアリング中...である。
これによって、「高校にも大学にも役に立つ、高校訪問とは?セミナー」を
開催できないかと模索している。
neco5959 at 13:38|Permalink│Comments(0)